9月24日 創世記2:7~10

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「エデンの園(社会)」

2:4 これは天と地が創造されたときの「由来」である。

とありますが、この言葉を厳密な意味は、系図という事であります。

その後、聖書の様々な系図が、ここから始まるのであります。

この最初の系図は、神と人、人と人、そして人と自然が完全な良い関係性にあったわけです。

何故、完全であったのかというと、全てが愛の関係性の中にあったからです。

その愛の関係性があった、エデンの園から4つの川が世界中に流れ出し、その川は世界中を神の恵で満たしていました。

エデンの園の真ん中には、「いのちの木」と「善悪の知識の木」がありました。神はこの「善悪の知識の木」以外は全て食べてもよいと言われました。これが、神から人間に与えられた最初の律法でありました。この律法を守る事により、神と人との愛の関係は保たれ続けるのです。この律法の中にいる人は、この命の木から食べて永遠に生きる事さえ可能であったはずです。

 創世記2章の所から、この「命」といった言葉が始まります。聖書を知る上でこの「命」は重要な事であります。何故なら、聖書の一番最後、黙示録22章の中にも、命が5回も繰り返されており、神学者は「聖書は命のサンドイッチ構造でできている」と告げてもいます。

    1、 神を愛し人を愛する。(律法を守る生き方)

最初に神が創造された地上では、人は何の疑いもなく神と、そして人と、また動植物とも、神の御心に適った良い関係を持っていました。それは、ひとえに言うと、罪が無い状態では、人は自然に神の律法を行う事が出来ていたのだと考えられます。しかし、創世記3章で人が罪を犯した時から、この関係性は崩れてしまい、神と人、人と人、人と自然の関係は苦しみや呪いといった、闇の生活に向かい、聖書が告げる通り死ぬ存在となったのであります。

そして最初の戒めは「善悪の知識の木からだけは取って食べてはいけない」という言葉でしたが、旧約聖書全体では600以上もの戒め、そう律法が聖書に書かれてあります。それらを細部にわたって行う事については、ちょっと無理というか、現代では不可能なものさえもあります。そういった中で、最も重要な律法は「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。また、『自分を愛するように、あなたの隣り人を愛せよ』とあります」。こうしてイエス・キリストも、最も重要な律法は愛であり、この愛を行い、命を得なさいと聖書は語っているのです。

ただ、愛を行う事は簡単ではありません。どれだけ頑張っても人に完全に、聖書が語る愛に生きる事は不可能なのかもしれません。しかし、それは人間の力で行おうとするからです。しかし、私たちが神の霊、聖霊で満たされる時、この霊は我々を愛する者へと創り変える力を持つのであります。私たちは、この聖霊の満たしを持って、愛の律法に従い、永遠の命に生きる者でありましょう。