10月29日 創世記7:1〜12

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「洪水の日の救い」

ノアは箱舟を建築する事以外に、もう一つの仕事が与えられます。神が創造した動物たちをも、箱舟に救出する作業であります。「きよい動物」と「きよくない動物」の双方を救いますが、きよい動物とは、神に捧げても良い動物で、きよく無い生き物とは神捧げる事のできない動物とも理解できます。この時、動物を集めてくる為に、残された時間は7日でありました。それは地上の生き物に残されているタイムリミットであります。そして大洪水の日、ノアが乗った巨大な箱舟を浮かびあがり、水はどんな高い山々をも全て覆い尽くし、その上に十五(675cm)キュビトが増し加わりました。この時、箱舟に乗ったノアとその家族、そして共に乗った、動物たち以外の全ての獣と人間は死に絶えたのです。

 

第一のポイント「正しいノアとその家族の救い」

この物語を見る時に考えさせる事がありますが、誰か一人の良い行いは、他人も救う事になるのか?または、誰か一人の悪の為、他の人間が滅びる事になるの?という問題があります。

旧約聖書では、罪を犯した者がその罪の為に滅び、罪を犯していない者であっても、その人だけが救いを受けると告げ、他人を救う事はできないという事が理解できます。しかし、このノアの方舟では、ノアだけが正しいのに、彼の家族も救いを受けています。ただ、ノアは家族と共に全世界の全ての被造物の救いの為に、信仰を働かせ、精一杯の愛を主と隣人のために行った事により、ノアと共にその家族も神の義に預かる事となりました。

私たちが良いからといって、人が救われるという事ではありません。しかし、私たちが隣人の救いの為、愛を持ってできる全てのことにベストを尽くす時、主は私たちの信仰に報いてくださり、私たちの愛する方々を主が救ってくださると、私たちは信じたいのです。どんな時でも、私たちの愛する人々に対する救いの為に愛を持って自分のベストを捧げましょう。

 

第二のポイント「きよいもの」も「きよくないもの」も救われた主

「きよい動物」も「きよくない動物」も、主が創造され双方を「地上から絶滅する事を望んではおられなかった」という事を聖書は告げます。世界中のどの様な者であっても、主なる神は滅びる事を望まれてはいないのです。今日、私達が「きよくとも、きよくなくとも」、このイエス・キリストを信じる時には、どの様な人であっても、救われるのであります。

今日、我々は神の救いを確かなものにしようではありませんか!