11月12日 創世記9:1~13

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「大洪水後の契約」

 

先週の説教では、ノアとその家族が、1年間、箱舟内で過ごした時のことを考えました。箱舟には多くの動物らがおり、彼らは動物の世話をしつつも、荒波の中を耐え凌いだ、その辛さは計り知れないものであった事でありましょう。また、雨が止み、地上が乾き始めても、ノアはすぐに箱舟をでず、神の御声があるまで、その中に留まっていた所にも、彼らの信仰がみられる所でありました。

そうして、洪水が終わった時、神はノアとその家族、それは新世代の人に対して、新しい契約をあたえられたのです。

その契約では、創造の時に草や木の実だけを食べてよいという所から、肉を食べてもよいという内容が付加されました。ただ、そこには血は食べてはいけません。なぜなら血は命であり、命は神のものであるからです。

 

ポイント1「命」

「命」というのは、ただ生きていて、死んではいないというのではありません。

「命」それは、もともと活気にあふれる事であり、健康と幸福を伴う生命であります。

また、この箇所で使われている命は、魂をも表しており、それ程に、血が意味する所は重要であり、神はその血、特に神の似姿である人の血が流され、奪われる事の重要な意味を、ここで告げています。勿論、それはセムも、ハムも、ヤペテと言った事に差別なく、また、全ての動物の血に対しても、神が重要視されているのであります。そう我々は、どんな人でも、また神に創造された動物であっても、この神が憐れんでおられる様に、その命を大切にする事を求められているのであります。それもただ生きるだけではなく、全ての生命が、喜びに溢れる生命、笑顔に満ち溢れる世界が生まれ、増え広がり、地に満ちる。それが神が求めておられた世界であり、それが御国の姿なのでありましょう。

私たち今日という日に、イエス・キリストの御言葉を信じる事により、この愛に溢れ喜びに満ちた命の道へと、歩み進もうではありませんか。

 

ポイント2「虹の契約」

「虹」という言葉、それは「弓」「アーチャー」といった言葉であります。まさに、虹は、雲の中に現れた弓といったものなのであります。この弓は、神の裁きの象徴であり、この弓は神の手にあって、この地上を大洪水で撃たれた事でありましょう。その為、全世界の全ての人、そして全ての動物は滅びさった訳であります。しかし神はこの弓を手放され、それは雲の上に今や置かれました。それは大洪水以前は神の裁きの武器だったのが、今では、その虹は「神の平和のしるし」となり、雨の後で私たちに対し平和の契約を思い起こさせている訳です。

そして、黙示録10章には、虹を抱いた御使、それはイエス・キリストが、地上に現れるという事が告げられています。イエス様は、この最後の時に平和の象徴である虹を抱き地上に現れる。私たちには、この希望が与えられているのです。イエス・キリストを信じて命を得、神の平和の中を生きるものでありましょう。