12月10日 イザヤ書7:10~17

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「インマヌエル」

アハズ王の時代、イスラエルは外国から攻撃されて大変な状況でした。アハズ王は南ユダ王国の王でありますが、この時はアッシリア王国が世界最強で、その国に対抗すべく北イスラエルと、シリアが南ユダ手を結び対抗しようとしましたが、南ユダは彼らとの同盟契約を結ばず、北イスラエルとシリアから攻められ、滅ぼされそうになったそうです。そういった時に、アハズ王はアッシリア王国を頼る事を考えていた時、預言者イザヤは彼の所に現れたのであります。その時の神からの預言が、今日の御言葉でした。神はアハズに対して、「わたしが共にいる事をあなたが知る為に、「しるし」を求めなさい。と告げられました。しかしアハズは「神を試す事はしません」と答えます。その言葉は信仰の言葉にも聞こえますが、本心は「神を頼らず、自分の考え、強国の力に頼りたい」というのが、彼の本心でありましょう。その様に、神が共にいるという事を信じないアハズに対して神は、神が共に居られるという「しるし」であるインマヌエルが生まれてくると言った預言がされました。このインマヌエルが生まれ、大きく育つ前に、北イスラエルとアラム(シリア)は、アッシリアによって滅ぼされ、その二つの国の脅威は取り去られる。しかし、その後に、このアッシリアは南ユダを苦しめると言ったのが、その預言の内容であり、確かにそれは成就されました。

 

ポイント1「旧約時代のインマヌエル」

「インマヌエル」は、南ユダにとっての苦しみの預言となっています。イムマは共にヌは私たちエルは「神」であります。人間は、実に勝手な生きものであり、何時もは、お金に頼り、時に知恵に頼り、人に頼り、そして最後に思い出した様に、神に頼ります。この時のアハズ王も、主なる神を頼りませんでした。なぜなら彼は、主が本当に力ある神としては見ておらず、神ではなく隣国の力を恐れたからであります。人は神を恐れないのであれば、人を恐れる事になります。アハズそうして、人を恐れた故に、今後南ユダ王国は隣国の陰謀に恐れ慄き、国は滅びへと進んでいきました。

私たちは人間の力を恐れる者ではなく、ただ一人の唯一の神を恐れ、主により頼んでいきましょう。

 

ポイント2「新約時代のインマヌエル」

このインマヌエルが誰を指しているのか?私たちクリスチャンは、イエス・キリストだけが、おとめからお生まれになったと信じております。このイエス様がお生まれになった事、それこそが、インマヌエル「神われらと共にいます」という「しるし」なのであります。この方は、私たち人間が、どれだけ否定しても、またどれだけ拒否しても、またどれだけ受け入れなくても、全ての時代、全ての人と共におられました。このインマヌエルの神は良い人、悪い人、全ての者と共におられる方であります。しかし、その神は、イエスを愛する我々の全ての事柄を益とされる方であります。私たちは、この方だけを恐れ、信頼し歩んでいきましょう。